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あえてトゲに飛び込むパズル"Moonleap"、持ち物管理ローグライク"Backpack Hero"【今日の気になるインディー】

ここ最近、暇を見つけてはitch.ioTwitterのindiedevタグを覗くようにしている。
(SteamはPCゲームのメインストリームとなってきてるし、インディーゲームをもっとしゃぶり尽くしたいというゲーマーはitch.ioをどんどん使ってほしい)
その中で気になったインディーゲームをいくつか紹介したい。

Moonleap / Backpack Hero

あえてトゲに飛び込むパズル "Moonleap" <無料>

Moonleapは短いながらも秀逸なパズルプラットフォーマーだ。

最大の特徴は、プレイヤーがジャンプするとステージのギミックが切り替わるシステム。それを利用してトゲの生えている場所、動く足場の進む方向、敵の動きなどを切り替えながらステージ中のスターを全て集めれば次のステージに進む。

このシステムは地味ながらよく出来ていて、無意識にトゲの生えていない足場に飛び込むとそこにトゲが生えてきて死んでしまう。
そのためジャンプをするタイミングやスターを取る順番はよく考える必要があり、いかにギミック切り替えを制御できるかがこのゲームの鍵となっている。

▲ジャンプすると、トゲの生えている場所が切り替わる。

仰々しく書いてしまったが、実際にプレイするとパズルはコンパクトにまとめられていて、一つの問題にかかる時間はそれほど長くはない。
またアクション面での操作性も良好で、基本は移動とジャンプのみとシンプルなので問題に集中しやすい。そしてシンプルな操作ながら動く敵崩れる床無限構造のステージ逃げるスターなどギミックは幅広く飽きさせない構造になっているのも素晴らしかった。

ドット絵や音楽の優しい雰囲気も相まってストレスフリーにサクっとできるので、ぜひ遊んでみてほしい(無料だし、パズル初心者にもオススメだ)

ちなみに本作は#NoticeMe Game Jamというゲームジャムの優勝作品。…しかしPewdiePieが宣伝していたり、賞金総額が33,000ドルのゲームジャムとは豪華だなぁ…日本でも同じようなゲームジャムがあったら面白そうだ。

持ち物管理ローグライク "Backpack Hero" <デモ版が公開中>

Backpack Heroは 持ち物を管理しながらダンジョンを進むローグライクゲーム
STSのようなデッキ構築型に分類されるが、プレイヤーが使うのはカードではなく形や大きさ、重さなど性質の異なる装備品だ。

プレイヤーは小さなバックパックの中に武器や防具、回復道具などを所謂バイオハザード式に無理やり詰め込んで持ち運ぶのだが、後々その持ち物の詰め込み方が戦闘に大きく影響してくるのが本作の特徴。

バックパックはレベルアップで少しずつ拡張することができる。アイテムは90度回転させることができるが、斜め固定の"魔法の杖"など特殊な形をしたアイテムも出てくるため油断はできない。

アイテムの中には「隣接するアイテムや装備品を強化する」効果や「特定のアイテムと隣り合わせにすることで強化される」効果を持つものが多くあり、それらを効率よく配置することでプレイヤーは強くなる。もちろん純粋に火力が高い武器なんかもある。

▲「隣接する武器に回復効果を付与する」強力だが防具を装備すると無効になる。

しかしそれらには必ずデメリットもあり、強力な効果を持つものほど「防具を装備してはいけない」「何かと隣接してはいけない」「上下左右○マス目にアイテムがあってはいけない」など制約がついていて、極めようと思うとバックパックをかなり上手に使いこなさなければならない。

次に弓矢を使う場合。矢は鏃の向いている方向に空きスペースがあるほど威力が増すようになっている。しかし高火力を維持するとなると矢の直線上にはなるべくアイテムを置かずに戦わなければならないため防御面では大きな負担になる。

また敵からデバフ効果のある呪いをかけられることもあるが、その呪いもバックパックの中に詰め込まないといけない(無視するとダメージ)

このように、キャラを強くするにはアイテムをただ枠に詰めるだけではなく、"隣接するアイテムを調節したり"、"空きスペースを作ったり"など配置をしっかりと考える必要がある。

▲バーベルは全武器のダメージを100%上昇させるが、他の道具と隣接すると使用不可になるデバフもついてしまう。中央の点線で囲われたコップはこの位置だと使用できない。

デモ版ということもありまだまだ調整不足な点はあるが、ゲームシステムはかなり奥深く感じた。
Steamで確認したところ発売日は2023年4月3日とあったのであと1年ほどでどれだけブラッシュアップされるか期待したい。
気になった方はぜひともitch.ioでブラウザデモ版を遊んでみてほしい。

個人的にDiceyDungeonsのような装備枠で悩むゲームが好きだったので、その発展形である本作はかなり楽しめた。

 

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近況: 今月始めに自作シューティングゲーム『怨島太郎』を公開したのですが、公開から一息ついてまた別のゲームをちょこちょこ作ってます。"夏"をイメージしたものなので7~8月頃に公開できたらいいな。