名作ゲームを今更遊ぶ。 ~シーズン1~
去年から友人と一緒にひっそりと始めている試みがある。
それは「名作ゲームを今更遊ぶ」ことだ。
私は今までたくさんのゲーム(主にインディー)を遊んできたのだが、いわゆるAAAタイトルや評価の高い名作インディーというものにはなかなか手を出していなかったことに気づいた。
そこで、発売から数年が経った今そのタイトルを遊ぶことで知見を深めようというわけだ。
まずはシーズン1と称して3つのゲームタイトルを紹介したい。
DEATH STRANDING、Axiom Verge、そしてDARK SOULSだ。
DEATH STRANDING
DEATH STRANDING(デスストランディング)は、「メタルギアシリーズ」などを手掛けてきた小島秀夫がコナミを退社し、自身のプロダクションを設立してから最初に発表した新規タイトルだ。
ちなみに私はMGSを全く遊んだことがないので、その方向の知識はない。
"配達"を遊びにした今までにないプレイ感覚と、他プレイヤーと間接的に助け合うシステムは予想に反してかなり面白かった。
主人公サムに大量の荷物を持たせ、安全なルートを探りながら、配達先を目指すという一見地味な遊びなのだがゴールに到着した時の達成感、これには他のゲームでは得難い 山登りのような原始的な快感があるのだ。
またゲーム全体を通して"助け合うこと"が軸になっているのだが、絶滅寸前の厳しい世界でこれほどまでに優しい穏やかな体験ができるのも意外だった。
自分が作ったロープやはしごが誰かの助けになる、誰かの落とし物を代わりに届ける…
このような間接的な協力プレイは後述のダクソのメッセージ機能もそうだが、今後ゲーム業界で広まっていってほしい要素だ。
序盤はムービーだらけであることや話の難解さが気にならなければ、最高のゲーム体験と言えるだろう。
Axiom Verge
一転してAxiom Verge(アクシオムヴァージ)はインディータイトルだ。
2015年に発売されたこのゲームは初期のインディーメトロイドヴァニアの金字塔と言えるタイトルだ。
一番の驚きはその武器の多さ、想像していたより5倍あった。
横スクロールのアクション・シューティングに出てくる全ての射撃方法を網羅しているのではないかというぐらい武器が豊富なので、武器収集マニアにはたまらないだろう。
いくつか気になった点としてはマップを行ったり来たりして虱潰しに探索する時間があったことやボス戦がどれもそこまで面白くないことがある。また物語や世界観はかなり難解で人を選ぶ。
しかしゲーム内のほぼ全てを一人で作り上げた狂気はゲーム開発者として尊敬するばかりである。
また時間ができたら次回作Axiom Verge 2にも手を出してみよう。
DARK SOULS
フロムソフトウェアがとにかく難しいゲーム(いわゆる死にゲー)をたくさん作ってる会社であることは知っていたが、実際に同社のゲームをプレイしたことは一度もなかった。故にその後のゲーム業界にソウルライクがここまで浸透した経緯を理解できていなかった。
そこで初代DARK SOULS(通称ダクソ)をプレイするに至った。
とりあえずクリアしてわかったのは「思ったより理不尽じゃない」ということ。
失敗した原因や対策方法は思ったより分かりやすいし、ステータス振りで何とかなる場面も多い。
篝火の位置やマップ構造も絶妙でいい感じに心が折れないバランスになっていた(あくまでも個人的な感想だが…)
ただ後半はつまらない瞬間もあった。拍子抜けな王のソウルを持つボスたち、リトライがめんどくさいイザリス、簡単にハメることができるラスボス。
序盤の面白さに対して後半は歯ごたえが極端にない、あるいは真逆にストレスフルなダンジョン構造になってることは間違いないと思う、もちろんそれを乗り越えることがダクソの真の醍醐味なのだが。
ちなみにダクソをクリアしたあと、流れでELDEN RINGを購入し100時間以上プレイすることになるのだがそれはまた別のお話。
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それぞれ遊んで、共通して思うのは「この人の次回作を遊びたい」という期待だ。
プレイヤーとしてだけでなくゲーム開発者として得るものが多かった。
名作ゲームを今更遊ぶ。シーズン2ではHorizon Zero Dawnなどをプレイする予定。