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オウムの平均寿命はどれくらい? "Revolver and Co デモ版" 【ゲーム雑記】

少し前に Revolver and Co のデモ版を遊んだ。
このゲームはGM48というゲームジャムで 48時間で作られたゲーム が元になっている。
itch.io のトップページでたまたま目に入って、キャラクターデザインが好みだったので見てみたが まさかのクイズゲームであった。

youtu.beRevolver and Co は"質問をする銃"を使ってロボットを退治する近未来クイズゲーム

銃がしてくる質問はほとんどがトリビアで、記事タイトルにもある「オウムの平均寿命は?」というようなものばかり。プレイヤーはその答えの数字を想像して入力し、銃を発射する。
そしてプレイヤーの解答と実際の答えの誤差の分だけ弾薬を消費して次のステージに向かう。弾薬が0になってしまったらゲームオーバーだ。

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Q.1オンス分の蜂蜜を作るのに必要なミツバチの数は?

…もしかしたら「ネ○リーグのパーセントバルーンじゃん」と思った人もいるかもしれない。確かに基本システムは全く同じなのだが、このゲームにはさらに様々な要素が足されている。

  

3つのアイテム

まずはアイテム。画面下部にはアイテムが置かれていて、各問題で1つだけ選んで使うことができる。アイテムは、クイズで手に入れたお金を使って購入する。

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ショップ画面。僅かだが弾薬を増やすこともできるようだ。

1番目の"コンフィデンス ギャンビット"は、敵を倒した時の報酬を3倍にするが、間違えた時に消費する弾薬量も3倍にしてしまう 博打アイテムだ。
2番目の"シールドゴーグル"は、失う弾薬量を30までに減らしてくれる防御アイテム
3番目の"クエスチョンニューク"は、問題を破壊してくれるが 敵から得られる報酬を全て失う 核爆弾

このシステムはかなり面白く感じた。
答えに絶対的な自信がある場合はその答えに賭けることができるし、逆に自信がない場合は防御に徹して被害を抑えることもできる。そして、残弾がほとんどない致命的な状況では核を使って問題自体を消し炭にすることもできてしまう。

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ステージ選択画面。各ステージには5つの評価項目がある。

アイテムは有料なので無駄遣いはできないし、 "シールド"と"核"は使用すると評価が下がってしまう。アイテムゴリ押しでゲーム性を破壊しないようバランスを取っているようだ、なるほど素晴らしい。

幅広いクイズジャンルと解答形式

クイズのジャンルは「動物の豆知識」「天文学」「ドラマ・映画・音楽」「様々な集計データ」など多岐にわたるため、突然自分の得意なジャンルがくることもあれば、全然検討もつかない超難問がくることもある。
また問題の収録数も大変多く、似たような問題がくることはあれど 全く同じ問題が再び出ることは ほとんどない(十数回以上プレイした段階では同じ問題が出題されることはなかった)

また解答形式も 様々だ。
某テレビ番組では基本的に「0~100」で答えられるクイズになっていたが、このゲームではそれ以外にも "マグニチュード"という「0~9,999,999,999」で答えるモードなど、多数の解答形式が含まれている。

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残念ながらデモ版では「0~100」と「0~9,999,999,999」しか遊べなかったのだが、完全版ではたくさんのモードでクイズに挑戦できるようだ。
例えば "歴史上の出来事を 西暦○○年で答えるモード"や、

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"距離や重さで答えるモード"、

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"2つの意見の分かれ目を答えるモード"、

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Q. 黒いリコリスキャンディは世界的に見て… (気持ち悪い / 美味しい)

"画面のどこかをクリックして答えるモード" など、非常に豊富。

 

多人数で遊んだほうが楽しい & 海外産ゆえの大きな壁

開発元が意識しているかは分からないが、本作はパーティゲームではないかと思う。

3人以上の多人数でプレイした時のほうが、一人で遊ぶ時よりも数倍面白かったと記憶している。
1つの問題に対して集合知でピッタリの答えを出したり、全く分からない問題を「あーでもないこーでもない」と悩んだり、意外に簡単そうな問題に皆で「これは絶対30くらいだろう」と余裕ぶっこいて答えたら大爆死したりを 繰り返して"問題を通して会話を楽しむ"ことができるゲームなのだ。

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ピッタリの答えを出せた時は大変気持ちいい

そう考えた時、本作が海外産のクイズゲームであることが 大きな壁になる事もあった。

まず欧米の文化に基づいた問題…例えば「昔アメリカで流行った歌の歌詞に…」とかアメリカで流行ったドラマ○○のエピソード数は…」といった問題が出た時、私は情報量が0の状態で答えることになった。クイズというのは本来 まったく知らない問題が出てくることもあるものなのだが、ここまでピンと来ない、推察のしようがないと絞り出す答えは「とりあえず半分の50にして被害を抑えるか」という保守的なものになり、クイズがつまらなくなってしまうのだ。
幸いなことにそういった問題が出てくる確率は非常に低いし、出たとしてもシールドを使ったりして防御することはできる。文化的に分からない問題が出ても、まったく遊べなくなるわけではない。

また現時点では、日本語には非対応なのも日本人にはネック。ただそこまで難しい英語を使っているわけでもないので 何かしらの翻訳機(Google、DeepL等)があれば クイズを答えることは可能。

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オプション画面。日本円の換算表記にも対応しているらしい。

このように、Revolver and Co は デモ版で遊んだだけでも面白いと確信できるゲームなのだが、日本人の間で流行らせるのは少し難しそうだ。
しかし やはり 面白い。人が集まると始めてしまう、不思議な中毒性がある。

Revolver and Co は 2021年7月3日にPC/Nintendo Switchで発売予定。
デモ版は以下のページからダウンロード可能(日本語未対応)

 

なんでも武器にして戦える人材、いませんか? "Going Under" レビュー

2020年9月に発売されたインディーゲーム"Going Under"のレビュー

Going Underはダンジョンクローラー型アクションゲームで、シアトルに拠点を置くインディーデベロッパー"Aggro Crab"が制作した。

ランダム生成のダンジョンをスキルやアイテムを拾いながら潜っていくローグライク繰り返し遊ぶことで能力を強化する"ローグライト"の要素が足されている。

企業や現代社会を風刺した無駄にリアルな世界観と 丸々とした現代的なグラフィックが特徴的で、私が2020年に遊んだゲームの中では一番好きな作品だ。

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アクションゲームが苦手な人にもオススメ!

発売からレビューするのが遅れてしまったが、2021年1月に大型アップデートが来ているので 今回はそれも含めて解説・レビューしていく。

 

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ANNO: MutationemにSCPは登場しない…"公式には"

サイバーパンクアクションアドベンチャー『ANNO: Mutationem』

 

この作品は大きな期待と注目を集めている。

ゲームとして面白そう、グラフィックが綺麗、そしてSCPが登場する

……はずだった。

 

本作を未だに「SCPが出てくるゲーム」と認識されている人も多いだろう。

もちろんそういう触れ込みで話題になったし、事実として「例の巨大爬虫類」*1は上の最新PVにも登場している。

 

   しかしながら、本作には「SCPは登場しない」

 

開発元であるThinkingStarsは 今年6月に行われた配信で

" 公式にはSCP 登場するという風にはしなくなりました。

  ちょっと諸々、諸事情でですね。”

と明言した。

 

これについて、自分の中で少し思う所があったので 軽く考察したい。

もしかしたら今から書くことは ものすごく的外れかもしれないが、それでも今モヤっとしている部分を皆さんと共有しておきたい。それと、この記事は開発元に抗議するものではない。

 

 

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Epicに独占されたゲームを紹介するだけ【No Straight Roads】

これは 本当の雑記である。

 

私はゲームプレイヤー・開発者として "EpicGamesStoreの独占やそれに関する発言" や "ゲーム開発者がSteamを宣伝の場として都合よく利用する姿勢" をよく思っていない。

 

No Straight Roads

    youtu.be

マレーシアのデベロッパーMetronomikが手掛ける音楽アクションアドベンチャーゲーム。デザイナーのWan Hazmer氏が「音ゲーが大好きだが友達を誘っても断られる」という状況を打開したいと考えたのがこのNo Straight Roads(以下NSR)だ。

Wan氏はスクウェア・エニックスで「FINAL FANTASY XV」のリードゲームデザイナーを務めており、日本語も大変上手。それもあってかNSRは日本語UI・プロ声優の吹替付きと日本人にも取っつきやすい構成となっていた。

Bit Summitなどのゲームイベントにも積極的に参加しており、私も存在を知った2018年から応援していた。

 

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2015年の傑作は今遊ぶとどうなるのか "Downwell"【ゲーム雑記】

2015年に発売されたゲーム「Downwell」

これは Gamemaker:Studioを愛用するインディー開発者として、あるいはドキュメンタリー"Branching Paths"を視聴したファンとして、あるいは単にゲーマーとして避けては通れないゲームだった。

それほど興味深い対象だったにも関わらず、私がDownwellを購入・プレイしたのは2020年に入ってから。実に5年経過している。

しかし5年経ってからプレイしたことで見えてきたものもある、今このゲームを遊ぶと何が見えてくるのか。

 

 秀逸なアイデア

Downwellの核となるのは やはり「ガンブーツ」だろう。

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ジャンプ後に足元を攻撃する「ガンブーツ」の要素は極めて秀逸だ。これらは単に攻撃としてだけでなく滞空などの防御的な使い方も可能で、また操作系統もシンプルになるなど良い事ばかり。

もっぴん氏はこれについて宮本茂氏の「アイデアとは複数の問題を一気に解決するもの」という言葉を引用している。

 

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Hunt:Showdownは1年半でどう変わったのか【祝!正式リリース】

2019年8月27日、Hunt:Showdownが正式リリースされた。

ゲームジャンルとしてはPvPvEシューター

舞台は南北戦争後のアメリカ、突如として人々を怪物化させる異常現象が発生し、"ハンター"達は怪物を狩って賞金を稼いでいる時代。プレイヤーはモンスターが徘徊するルイジアナで他プレイヤーを警戒しつつ、ボスモンスターの証を持ち帰らなければならない。

PvPvEだが実際はPvPがメインPvEはおまけと言っていい。ボスモンスターを探す過程で敵プレイヤーを見つけては殺し合うのが このゲーム最大の魅力だ。

 

Huntの記事は過去に執筆済みだが、その頃から正式リリースまでに度重なるアップデートもあり 当時の不満点も大幅に改善されている。

なので今回は 正式リリースに至るまでに何が変わったのかを紹介していきたい。

 

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ゴリラ、ヒト、ヒト。 "APE OUT"【ゲーム雑記】

最近は暑くなってきてPCが悲鳴を上げ始める季節だが、皆さんいかがお過ごしだろうか。今年のSteamサマーセールは混乱そして失敗に終わったが、私はGameMaker2と共に二本のゲームを購入し、なかなか満足している。あとRocket Leagueに復帰した。

 

で今回レビューしていくのは "APE OUT"

store.steampowered.com

youtu.be

 

ここ最近のDevolver Digitalから出たタイトルの中でも このAPE OUTは、かなり秀逸でスタイリッシュな作品だ。 何がスタリッシュかといえば、このゲームを構成している要素すべて。

ここまでハッキリ言ってしまうと誇張に聞こえるが 全部しっかりと説明していきたい。

 

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