本当に苦痛で、儀式のようだ "Dead by Daylight"【ゲーム雑記】

もしホラー・スプラッター映画の登場人物となったら…… そんな願いを叶えさせてくれるはずだったゲームが Dead by Daylight だ。

私はこのゲームをそこそこ遊んでみたが総合的に見て "楽しくはない" という結論に至っている。まだまだプレイ時間が足らないからというのもあるかもしれないがそれを含めて "楽しくはない" と思った。おそらくこの結論は揺るがないであろう。

というわけで今回はゲームをオススメする内容ではない。

かつ私の経験から出た感想なので、一意見程度に読み流してもらいたい。

簡潔に説明すると、生存者4人と殺人鬼1人の鬼ごっこゲームだ。

生存者はマップ中に配置される発電機を直し、脱出ゲートから逃げる。

殺人鬼は発電機の修理を妨害し、生存者は殺害するのが目的だ。

このゲームの重要な要素を挙げると、

などがある。

ビジュアル面でも秀でており、殺人鬼のデザインや背景設定などもいい感じに恐怖をそそっている。有名ホラー映画とのコラボも行っており、現在「ハロウィン」「エルム街の悪夢」「悪魔のいけにえ」「SAW」とコラボしている。

かつPC版もコンシューマ版も非常に人気を博しており、毎日のようにプレイ動画が投稿されたり、イベント・大会も開かれるなど一見大変すばらしいゲームのように感じられる。

世界規模で遊ばれているゲームともなれば、悪質なプレイヤー・チーターが現れるのはそこまで珍しいことではない。

例に漏れず Dead by Daylightにもマナーの悪いプレイヤーやチーターは多い。

他のゲームと比較するとどうなのかは分からないが、私個人としては思っていた以上に劣悪な環境だった、と思う。

このゲームにおいて最も物議をかもしている問題かもしれない、それが「煽り」行為だ。

生存者側による屈伸（しゃがみを連打する）、ライト煽り（懐中電灯を使って煽る）

殺人鬼側による ケバブ（フックに吊るした生存者を無意味に攻撃する）などが主に愚痴として挙がってくる。

　個人的に言えば、9:1ぐらいの感覚で生存者側の煽りの方が多いと感じる。

不必要に煽ることは、DbDにおける "生存者と殺人鬼の命を懸けた追いかけっこ" というテーマを破綻させており、適度な緊張感はイライラへと変わっていく。

DbDが売れててプレイヤーも多いのに荒れているのは主にこれが原因。

DbDにおいても、上級者と初心者を分けるためのランク制度が導入されている。

が、これはほとんど機能していない。

主な理由は、「ランクを意図的に下げ放題」であることと「しばらくすると自動的に最低ランクになる」ことだ。

前者は、"切断"や"舐めプ" によってランクを下げることができる。もちろん他のプレイヤーには多大な迷惑がかかる。例えば、生存者側で一人が切断するとそれだけで大幅にゲームバランスが崩壊する。

後者は、「ランクリセット」システムにより、全てのプレイヤーが最低ランクに下げられてしまう現象だ。これにより上級者と初心者の壁はほとんど無い状況になっている。

このランク制度のおかげで、無差別な初心者狩りが発生してしまっておりなかなか楽しい試合はできない。

初心者に殺人鬼をオススメできない原因の1つがこのランク制度で、生存者であれば周りのプレイヤーが上級者であっても困らないが、殺人鬼の場合は初心者か上級者か分からない4人と戦わさせられることになるのだ

上記2つのことと、あまりこういったことは言いたくないのだがアジア鯖は荒れに荒れてるのに日本からだとほぼ固定で繋げられることが原因で、私はDbDを遊ぶときは相手プレイヤーのSteamプロフィールを見て国籍やチート検出、プレイ時間、フレンドとPTを組んでるかなどを確認していたのだが……。

最近になってSteamのプロフィール上でプレイ時間やインベントリを隠すことができるようになり、一部それすらできなくなってしまった。

今は遊んでみる（もしくは遊ばれる）まで何者か分からない相手と遊ぶギャンブル性の強いゲームになっている。

ここまで散々な評価を下してきたし、これからもこの評価は絶対的に変わらないだろうが、それでも遊んでしまいたくなる魔力がDbDにはあると思う。

だからこそより悪質なのだ。

ゲームが面白いのにそこに集う人間や作られる状況がそれを阻害しているのは、ゲームにとって最大の悲劇だろう。

それに精神的にもいいものではないのでやっぱりオススメはしない。

というか買わないでくれ。